安全への取り組み
安全基本方針
IDECグループは、「人間性尊重経営」を前提として、「企業活動を通じて社会・経済に貢献する」という経営の基本方針に基づき、IDECグループだけでなくグローバル社会での安全で快適な環境づくりのため、すべての事業活動において常により高い安全性を実現し、世界で最も安全を追究する企業を目指します。
安全の追究・推進
IDECグループは創業以来、制御機器・制御システム事業を推進する中で、人と機械が共存する環境での安全性を徹底的に追究し、機械安全や防爆安全の技術開発に注力してきました。また、リスクアセスメントによる安全技術をお客さまへ提供することにより、生産性を保ちながら安全を確保する産業現場の構築にも精力的に取り組むとともに、ISOやIECなどのテクニカルコミッティに日本を代表して参画し、安全に関する国際規格づくりにも貢献してきました。
この安全分野は、当社のCSR活動の5つの柱(環境、社会、ガバナンス、安全、品質)の中核として位置付け、今後さらに先進的なハード・ソフトの開発や産業現場の安全性を高める規格づくりに取り組み、世界一安全を追究し実践する会社を目指します。
協調安全/Safety2.0
人と機械・ロボットが協働する時代が本格化する中で、IDECは次世代の安全思想「協調安全/Safety2.0」を推進しています。これまでは機械に安全を施すとともに、人と機械の共存領域をなくすことで安全レベルを引き上げていましたがSafety2.0では、人とモノと環境が協調することで人と機械の共存領域の安全を高く保ちます。
IDECではSafety2.0の概念に基づき、柔軟性があり、安全かつ生産性の高い生産システムの構築や協調ロボットシステムの安全対策コンサルティングなど新しいビジネスの展開を図っています。
産業現場の安全をつくるために
安全性と生産性は、トレードオフの関係ではありません。生産現場では、生産性の追究とともに安全を守るための教育に時間とコストをかけるのは自然なことになっています。しかし、教育だけでは安全は守れません。人がミスしても、機械が故障しても安全が守られる機械が使用されなければなりません。その機械には、安全機器が取り付けられますが、普及させるためには経済的でなければなりません。生産性と安全性の両立、さらにリスクに応じた適切で経済的な安全機器の提供をテーマに新しい価値観を創造するのが私たちのIDECグループの仕事です。
安全なものづくりのご提案
IDECは、機械安全対策のための機器開発を行うとともに、製造業者としてその開発プロセスの中で製品自体に潜むリスクを評価し、必要な対策を行っています。また設計部門ではもちろん、商品企画部門や営業部門など全社的にセーフティアセッサ資格者を育成しており、社内外のリスクアセスメントを担い、安全のプロが新しいプロを育てる、という循環が成立しています。そのような「安全DNA」が発展し継承されながらIDECの安全文化を醸成しています。
ISO45001認定取得
IDECは、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格であるISO 45001認証を、2019年3月に滝野事業所で取得し、2022年3月には滝野・福崎・尼崎・竜野・木場の5事業所で共通のマネジメントシステムのもと取得しています。これにより、国内の全ての生産事業所で認証を取得致しました。職場で働く全ての人々の安全と健康、ウェルビーイングを向上し、より安心して働ける職場環境づくりに努めています。
模倣対策
近年、インターネット取引の普及により模倣品が広範囲に蔓延してきています。制御機器も例外ではありません。 制御機器の模倣品には粗悪なものも多く、これらを使用した場合、正常に機能せず工場災害や人身事故などに繋がる危険性があります。
IDECグループでは、お客様の安全・安心を第一に、模倣品撲滅に向けて積極的に取り組んでおり、その取り組みを公開しています。