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電線交換が容易な自動結線プッシュイン式の端子台等の接続機器

登録番号: 特許第6675004号

発明の背景

制御盤等において電線の接続、分岐等に用いられるプッシュイン式の端子台は、電線を導通端子に押し付けることで電気的に接続されます。既に配線済みの電線を交換する場合、作業者は、一方の手で操作ボタンを押し込みつつ、他方の手で電線を交換する必要があります。そのため、従来の端子台の電線交換は、片手だけで作業を行うことが難しいという問題がありました。  

これに対して、電線交換時の工程数を削減できる自動結線プッシュイン式の端子台が従来からありましたが、構造が複雑であるため、簡素な構造のものが求められていました。

発明の概要

この発明の接続機器である自動結線プッシュイン式の端子台は、下図のような複数台が連結されている場合には特に効果的であり、簡素な構造のため安価であるうえ、大幅な工程数削減を図ることができます。

これは、下図の拡大断面図に示すように、操作ボタンをドライバーなどで押し込むと操作ボタンがケースの段差で仮止めされるという構造となっているためです。なお、「パチン」と音が鳴るまでケース内に新しい電線を挿入すると、リリーサが押されることにより、操作ボタンの仮止めが自動的に解除され、電線が結線状態となります。

※この発明は、端子台以外に、スイッチやリレーソケットなどのプッシュイン式の製品にも利用することができます。

発明の効果

このように、(1)操作ボタンを押し込むと操作ボタンがケース内の段差で仮止めされ、(2)電線を挿入すると仮止めが解除されるとともに自動結線されます。そのため、簡素な構造を実現しつつも、電線交換時の工程数の削減が可能となり、複数の電線を容易に交換することができます。