任意の指名委員会と後継者育成(サクセッションプラン)
取締役候補者の指名、および次世代経営幹部候補者の育成計画を客観性・独立性を持って決定していくため、取締役会の諮問機関として任意の指名委員会を2021年から設置しています。メンバーの過半数を社外取締役で構成し、候補者の選定・育成について客観的で忌憚なき意見を経営に答申しています。
後継者育成にあたっては、IDECグループの持続的かつグローバルな成長に寄与する人材を輩出し続けるため、候補者に対して経営全般の知識について、職位に応じた研修を実施するほか、経営会議・執行役員会をはじめとする重要会議への参画機会の提供などにより、代表取締役を含む経営幹部の後継者を育成しています。
また指名委員会は、その育成状況について適宜報告を求め、育成計画に意見を具申しています。
■後継者育成(サクセッションプラン)
任意の指名委員会では、まず次世代幹部候補者の選出と、その育成プログラムについて議論し、いわゆるサクセッションプランとして、次世代経営層への交代に向けた育成計画をスタートしました。
指名委員会2年目にあたる2022年度は、選定された次世代幹部候補者への育成プログラムを推進し、外部研修受講、社外取締役による1on1のアクションラーニング、専門分野の講義などを実施するとともに、毎回の経営会議や取締役会への参画により実際の経営課題を肌で感じ、現役の取締役、執行役員との接点を深める機会を設けてきました。
そして、2022年度の3回の指名委員会の中で、次世代幹部候補者のうちから次年度取締役候補者を選出することを審議、答申しました。
任意の報酬委員会
実効性評価アンケートの結果でも取締役報酬制度の設計や報酬委員会設置が課題となっていたことから、報酬制度の検討・審議を担う機関として、2022年10月1日よりメンバーの過半数を社外取締役で構成する任意の報酬委員会を設置し、報酬制度案の検討を開始しました。
次世代の経営幹部育成、指名だけでなく、報酬決定プロセスについても客観性・透明性を強化しています。
2022年度は役員報酬制度の見直しを外部専門家も交えて実施し、報酬委員会での議論・審議を経て新たな報酬グランドデザインを設計しています。
社外取締役の積極的な活動
高い専門性や経営経験に基づき取締役会で忌憚のない意見を述べ、独立性のある立場から議論に参加することはもちろん、取締役会の場だけでなく、事業課題やテーマに沿って担当部門と個別のセッションを開催したり、次世代教育のカリキュラムにおいて講義や面談を行うなど当社事業の成長に向けて積極的に関与し、専門性と独立性を持った社外取締役としての役割を果たしています。
また、社外取締役同士がコミュニケーションを強化する場として2018年度から「社外役員交流会」も継続的に実施しています。2021年度はIDECグループの中長期的戦略方針について議論を行う機会とし、活発なディスカッションや意見交換を通じて中長期戦略方針についての議論を深めました。
■社外取締役の主な活動内容