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高所作業中の挟まれ事故を防止 ━ 大和ハウス工業株式会社 様 ━

 

 建設現場の安全における課題

高所作業における事故リスク

 (1) 建設現場において高所作業車を使う際、作業者はフットペダルを踏みながら上昇レバーを使って作業場所まで上昇させます。

 (2) しかし、作業に没頭していたり、手すりから身体を乗り出した状態で操作したりすることで、天井や躯体と高所作業車の間に作業者が挟まれる重篤災害が発生。

  建設現場の安全・安心・ウェルビーイングを確保する上でこのような事故のリスクが課題となっていました。

※画像は「職場のあんぜんサイト」(厚生労働省)(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_FND.aspx)を加工して作成

 ソリューション/社会課題の解決

■高所作業車に挟まれ防止用システムを導入

 1. 上部構造物との距離を測定する超音波センサやミリ波レーダセンサなどの測距センシングデバイス(*1)を搭載。

  警告距離に到達すると上昇を一旦停止させ、作業者に注意を促す。

 2. 手を放すか、驚いて強く押し込んだ場合にも機械を停止させる機能を持つ3ポジションイネーブルスイッチ(*2)を搭載。

  一度停止した状態からさらに上昇するためには、フットスイッチからいったん足を離してリセットした後、3ポジションイネーブルスイッチを押しながらでないと、再度フットスイッチを有効にできない仕様へ。


 これにより作業者の挟まれ事故が起こるリスクを低減し、建設現場の安全性向上を通じて社会に貢献しています。


 また、このシステムは情報通信技術(ICT)等を活用し、人と機械と環境が情報を共有することで、安全を確保する協調安全の技術的方策であるSafety 2.0に適合しています。

 お客様の声 大和ハウス工業株式会社様より

 建設現場では、製造業のような「隔離の原則(人と機械を空間的に分離する)」や「停止の原則(人と機械を時間的に分離する)」に基づいた安全管理が難しく、作業員と建設機械が接触することで、重篤な労働災害が発生することがありました。

 このシステムを導入したことで作業者の熟練度を問わず、自動的に停止する仕組みで事故を防ぐことが可能になり、作業者からは安心して作業に集中できるという声も得られました。

 現場の安全と安心、そしてウェルビーイング向上につながるこのシステムを、今後多くの建設現場に導入していく予定です。

※右の写真は「人間の行動特性に配慮した安全装置」の開発に対し受賞した、建設業労働災害防止協会からの顕彰状と共に撮影

 大和ハウス工業株式会社様は、自社の施工現場に限らず、すべての高所作業車における「はさまれ事故ゼロ」を目指しておられます。

大和ハウス工業株式会社

技術統括本部 安全部 統括グループ 主任

森 朋仁 様

大和ハウス工業株式会社

技術統括本部 安全部 統括グループ 主任

森 朋仁 様

 IDECは、大和ハウス工業株式会社様、高所作業車を有する大手レンタル会社様とパートナーシップを組み、この安全装置を搭載した高所作業車の導入を進め、働く人のウェルビーイング向上に貢献してまいります。