協調安全/Safety2.0
協調安全/Safety2.0で実現できる4つのこと
止めない安全
人の能力に応じて、機械の速度を制御したり、ゾーンを決めたりすることで、安全性と生産性を両立することが可能となります。
例えば、作業者の技術レベルや健康状態を見分けて、作業者毎に最適な「安全を確保しながら、できるだけ機械を止めない制御」を実現することによって安全性と生産性の向上を実現します。
安全の見える化
ICTを活用して、人の体調、設備の状態を常に監視することで、安全状態を見える化し、異常発生時に適切な処置を行うことが可能になります。
コラボレーション・フェールセーフ
従来のフェールセーフは、部品や機械、設備そのものが故障した際に安全側に壊れるという設計概念のことでしたが、協調安全/Safety2.0では、ICTによって機械や人、環境も統合したフェールセーフを実現することができます。
設備占有エリアの省スペース化
人と機械の共存を可能とすることで安全柵が不要となり、機械/設備の占有面積を小さくすることができます。
CSL(Collaborative Safety Level)
機械安全/Safety1.0では、機械の持つリスクの大きさに対し、機械の安全機能を実行する制御システムの安全関連部の信頼性レベルを、単位時間当たりの危険側故障発生確率で区分した「パフォーマンスレベル(PL)」という指標が存在します。
それに対して協調安全/Safety2.0では、安全性と生産性の最適度を示す新たな指標「CSL(Collaborative Safety Level)」(表1)が必要になるとIDECは考えています。
この指標を利用して、協調安全/Safety2.0システムの構築後に、当該システムの協調安全レベルを確認し、同時に不足している要素を認識することで、今後の安全化レベル改善に向けての方向性や可能性の議論が行えます。