・エンクロージャ内の導体は、必要に応じて固定する。
・非金属製ダクトは、難燃性の絶縁材料を用いる。
・エンクロージャ内に取り付ける電気装置は、前面から配線変更できるようすることが望ましい。制御機器をエンクロージャ裏面で接続する場合には、扉または外開き式パネルを用意しなければならない。
・扉や可動部分に取り付ける部品への接続は、可とう性導体を用いなければならない。
・ダクトに収納しない導体やケーブルは、適切に保持しなければならない。。
・エンクロージャ外への制御用配線には、端子台またはプラグ・ソケット対を介して接続しなければならない。
配線色
配線は、表示もしくは色によって識別できるようにしなければなりません。
使用可能色:黒、茶、赤、オレンジ、黄、緑、青(ライトブルーを含む)、紫、灰、白、ピンク、ターコイズ(青緑)
表06 配線の色(推奨)
給電目的 |
配線色(IEC60204-1:2005) |
交流電力回路 |
黒(中性線はライトブルー推奨) |
直流電力回路 |
黒 |
保護導体 |
緑・黄の組合わせ |
交流制御回路 |
赤 |
直流制御回路 |
青 |
例外回路 |
オレンジ |
保護導体:緑・黄の組合わせ(1つの色が30%以上、70%以下)は保護導体/保護ボンディング導体以外に使用してはいけない。
<前述の配線色に従わなくてもよい場合> ・完全な内部配線済みの状態で購入した個別装置や所定の色の絶縁物が入手不能のとき。
・「黄・緑」の組合わせ以外で多芯ケーブルを使用するとき。
12. 警告表示
警告標識、銘板、マーキングおよび識別プレートは、設置環境下で十分耐えるものでなければなりません。(16.1)
感電のリスクを持つ電気装置を内蔵しているエンクロージャには、右の図記号を表示する必要があります。
電気装置の発熱する構成部品による表面温度のリスクを考慮する必要があります。人が触れる可能性のある部分の温度は、ISO13732-1で要求される限度値を超えてはなりません。
限度値を超えそうな部分には、意図しない接触を防止する保護手段を備えるか、右の図記号を表示しなければなりません。
13. 技術文書
設備の銘板に必要な情報
・供給者名又は商標
・要求される場合、認証済みの表示、又は国内の法律又は地域の規制で要求され得るその他のマーキング
・該当する場合、種類の表記、又はモデル
・該当する場合、製造番号
・該当する場合、基本文書番号(IEC 62023 参照)
・各入力電源の定格電圧、相数及び周波数(交流の場合)、全負荷電流
技術文書として準備するもの。
a)複数の文書を備える場合は、電気装置関連の補足文書一覧を載せた電気装置全般用の主文書
b)電気装置の識別(16.4 参照)
c)次を含む,据付け及び取付けに関する情報
・電気装置の据付け・取付け、及び電源(該当する場合はその他の電源)への接続に関する説明
・各入力電源の電気装置の短絡電流定格
・各入力電源の定格電圧、相数及び周波数(交流の場合)、接地系統の種類(TT、TN、IT)、全負荷電流
・各入力電源に関する追加の電源条件(例えば、最大供給電源インピーダンス、漏れ電流)
・電気装置の撤去又はサービスに必要なスペース
・冷却のための配置が損なわれないことを確実にすることが必要な場合は,据付けの要求事項
・必要に応じて、環境上の制約(例えば,照明,振動,EMC 環境,空気中の汚染物質)
・必要に応じて、機能的制約(例えば,起動ピーク電流及び許容電圧降下)
・電磁両立性に関連する電気装置の据付けで必要な事前措置
d)例えば、次のような機械の近く(例えば、2.5 m 以内)にある同時に接触できる外部導電性部分を保護ボンディング回路に接続するための説明
・金属の管路
・ フェンス
・はしご
・ 手すり
e)次(必要に応じて)を含む機能及び運転に関する情報
・電気装置の構造に関する概要(例えば,構成図又は全体図による。)
・意図する使用に必要な、プログラミング又は構成の手順
・予期しない停止後の再起動手順
・運転順序
f)次(必要に応じて)を含む電気装置の保全に関する情報
・機能試験の頻度及び方法
・保守作業を安全に行うための手順の指示、及び安全機能及び/又は保護方策を中断する場合の手順(9.3.6 参照)
・調整,修理及び予防保全の頻度及び方法に関する指針
・交換用電気機器の相互接続の詳細(例えば、回路図及び/又は接続表による。)
・必要な特殊機器又は工具に関する情報
・予備品に関する情報
・残留している可能性のあるリスクに関する情報、特別な訓練が必要かどうかの説明、及び個人用保護具が必要な場合はその仕様
・該当する場合は、キー又は工具を使用できる人員を電気取扱者又は電気作業員だけに限定するための説明
・設定(ディップスイッチ、プログラマブルパラメータ値、その他)