目次
安全スイッチ
安全スイッチによる制御
安全スイッチの構造上の特徴
扉のロックの必要性に応じた機種選択
スプリングロックタイプ安全スイッチの用途
ソレノイドロックタイプ安全スイッチの用途
安全スイッチを取り付ける場合の注意事項
機械を運転可能とする条件
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目次
安全スイッチ
安全スイッチによる制御
安全スイッチの構造上の特徴
扉のロックの必要性に応じた機種選択
スプリングロックタイプ安全スイッチの用途
ソレノイドロックタイプ安全スイッチの用途
安全スイッチを取り付ける場合の注意事項
機械を運転可能とする条件
機械の内部にアクセスする作業者や保守作業員の安全を確保するために、扉を開く時は安全スイッチ内部のNC接点を開いて回路を遮断し、機械を停止させることが必要です。
そのため、安全スイッチに内蔵されているNC接点は直接開路動作機能を備える必要があります。
この直接開路動作機能とは、アクチュエータとNC接点の間が非弾性構造材だけで構成されていて、扉を開く力が直接的にNC接点を開く力として伝達する機能です。そのため万一、直接開路動作機能を持つNC接点が溶着していたとしても、扉を開くとNC接点を全て開くことができるため、機械を停止させることができます。
この直接開路動作機能を持つNC接点には、図5に示す矢印マークが表示されています。
ロック無し安全スイッチ、ソレノイドロックタイプ安全スイッチ、スプリングロックタイプ安全スイッチのいずれの場合においても、機械への取り付け時に考慮すべきことがあります。
例えば、扉を閉めた状態でアクチュエータとスイッチ本体の間に適切な隙間を設けておくことや、扉に専用のストッパを設置することです(図14)。こうすることで、アクチュエータや扉自体が安全スイッチ本体に衝突して取り付け位置がズレたり、破損したりすることを防止できます。
また、勢いよく扉を閉めた時の反動による扉のバウンスについても注意が必要です。というのも、扉のバウンスにより次のような状態になる場合があります。
一方、扉が閉まってロックされた時しかオンしないNC接点を安全スイッチの構造自体で実現している製品もあります。この場合、NC接点が1つでよいため相対的に安全スイッチの大きさを小さくできたり、接点数が少ない分、コストを抑えたりすることができます。このような扉が閉まってロックされた時しかオンしないNC接点には図15に示すロック監視マークが表示されています。
このロック監視マークを持つNC接点は、制御システムの安全関連部において、機械を稼働させるための安全条件の1つとして使用可能です。
ただし、このロック監視マークを持つNC接点を単独で安全条件とするためには、もう1つ考慮すべきことがあります。
それはロック機構が壊れた時にどうなるのか?ということです。例えば、ロック状態にある安全スイッチに対して、メーカーが定めるロック時のアクチュエータ引き抜き強度仕様値を超える静的な力が加わったり、たとえロック時のアクチュエータ引き抜き強度仕様値以下の力であっても扉のバウンスなどによりロック機構に繰り返し動的な力が加わったりするとロック機構が破損する可能性があります。