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より確実な非常停止の仕組みで事故発生を防ぐ

万一の非常事態発生に備え、確実に止めるスイッチを

作業者の届かない場所に設けられた非常停止スイッチ

万が一の際に機械を止められるか


あらゆる製造現場で労働災害防止の取り組みが進められています。

食品工場でも積極的に対策が行われていますが、とくに大型の加工設備は全体が見渡せないため、メンテナンス洗浄などの際に、他者が気づかずに機械を作動させてしまい、作業者が巻き込まれてしまうといった事故が発生しているようです。

ある現場の事例でも、作業者は機械が動き出したことに気づき、慌てて停止させようとしましたが、非常停止スイッチが離れた場所に設置されており、作業者はこれを押すことができませんでした。万一の際に機械を止められないというのは、非常に大きな課題です。

このほかにも通常運転中に、作業者が足を滑らせて機械に巻き込まれてしまい、非常停止できないという事態も発生しているようです。加工設備を設計される方々は、このようなリスクをどう取り除くかと苦慮されているのではないでしょうか。

いつでも機械を非常停止できるスイッチを作業者が携帯

常に安全を身につける

このような設備の安全課題に対し、IDECが行った提案は非常停止用押ボタンスイッチ付タイプのグリップスイッチ「HE2G形」の携帯により、リスクを軽減するソリューションです。

大型の加工設備では作業者が操作盤と離れた場所にいるときに危険性が高まりますので、非常停止用押ボタンスイッチ付タイプのグリップスイッチを常に身に付けて清掃作業などを行うようにし、万一の事態が発生した際は、その場で非常停止できるようにしました。

現在この食品工場では、作業者は身の危険を感じることなく、安全に作業を行うことができます。
 

非常停止用押ボタンスイッチ付タイプのグリップスイッチの特長

非常時は理屈通りに行動できないという人の特性にも配慮

清掃作業中に、作業者が回転式コンベアを少しずつ動かしたいというケースもあるでしょう。

グリップスイッチ「HE1G-L形」は3ポジションのイネーブルスイッチを備えていますので、このような現場にも最適です。作業者は身に付けたグリップ型スイッチを軽くにぎることでメンテナンスモードでも装置を動かすことができ、スイッチから手を離せば装置を止めることができます。

もしこの作業中に何かトラブルが起き、作業者が驚いてスイッチを強くにぎり込んでしまってもイネーブルスイッチが回路を遮断し、装置が非常停止する仕様となっているため、より安全性を高められるのです。
イネーブルスイッチは「非常時の人間は理屈通りに動かない」という行動特性まで考慮した安全装置となっています。
 

トータルの安全対策のご提案もIDECがサポート

製造現場の安全ソリューション

IDECは、今回ご紹介したイネーブルスイッチ以外にも、セーフティレーザスキャナ、安全スイッチ、安全コントローラなどの安全機器を豊富にご用意しており、また業界最大のセーフティアセッサ数を抱え、安全に対する信頼と実績があります。安全機器だけでなく、製造現場の安全ソリューション全般をコンサルティングすることも可能です。安全対策にお困りの方は、ぜひIDECにご相談ください。