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5,000Nの堅牢性に優れた安全スイッチ

小型で、5,000Nの堅牢性に優れた安全スイッチで 耐久性アップ

お悩み:安全スイッチが壊れやすい

製造現場に適した安全スイッチが必要


「安全スイッチが頻繁に壊れる。」
このようなお声をよく耳にするという工作機械メーカーの設計担当者様。ユーザー様が扉を閉める衝撃で安全スイッチがよく壊れることに不満を抱えていると感じています。

製造現場では生産性が第一に求められるため、加工前作業にかける時間や一時確認する時間を最小限に抑えたいことから、装置の扉の開け閉めが荒くなりがちです。また、大型の工作機械では扉が大きく重いため、扉を閉めた衝撃が強く、安全スイッチの故障の原因に繋がります。

安全スイッチの主な故障内容は、この2点です。
① 安全スイッチのヘッド部が外れる
② 内部構造の破損(カム割れ、ロッド折れ)

対策として安全スイッチのアクチュエータに衝撃を吸収する機構を設けてみたものの、問題解決に至りませんでした。故障の頻度が高くなるほど、装置を停止、復旧させるまでの時間とメンテナンスコストの増加することが課題でした。
 

改善:ロック強度5,000Nの堅牢な安全スイッチ。その秘訣は…

大幅に強度を高めた安全スイッチ

ユーザー様が安全スイッチに求めている事は安全性や堅牢性、設計者様が安全スイッチに求めていることは小型、つまり安全スイッチを隠すなどISO14119で規定される無効化対策に対応することではないでしょうか。

そこで、IDECが提案したのはそのどちらも満たす安全スイッチ「HS1T形」です。
この安全スイッチは、ロック強度5,000Nと従来品より大幅に強度を高めたことで安全スイッチの主な故障リスクを減らすことができ、これまでどおり装置の扉を荒く閉めても衝撃に耐えられるようになりました。

また、スプリングクランプ式端子台のため耐振動性に優れ、配線後の緩みがなく、増し締め不要のメンテナンスフリー。40×40mmのスリムタイプで、装置に合わせた設計が可能なためISO14119の無効化対策にも対応できます。


堅牢性

強度増す、金属ヘッドの共止め構造を開発


ヘッド部を外すことなく回転するだけで、アクチュエータの挿入方向をカンタンに変更できるHEAD回転機構を搭載し、ISO14119の無効化対策にも対応します。(装置に合わせた設計が可能)
 



従来の安全スイッチの故障で最も多い、想定以上の過度な引張力による「カムの割れ」と「ヘッド部外れ」について、「HS1T形」の特長である金属ヘッドの共止め構造が役立ちます。この構造により「ヘッド部外れ」を無くすことができ、また、カムの素材をSUSにできたことで「カムの割れ」の破損リスクを低減することができました。
さらに、ロックボード構造を採用したことで「ロッド割れ」についても無くすことができました。
 

安全性

前からでもロック状態が見える、裏面ロック解除メカニカルインジケータ

従来は、ロック解除されているのが正面からわからず、再起動時に安全回路が働いて起動できなかったため、どこの安全回路が働いているか探す必要がありました。 「HS1T形」は、正面からロック解除状態がわかるメカニカルインジケータを搭載したことで、裏面ロック解除ボタンが押されていても正面から容易に状態を確認することが可能です。
注)裏面ロック解除ボタンタイプの機種のみ対象です。

安全スイッチの耐久性に不満を抱えていたユーザー様からは、「安全スイッチの故障が減ったことで、装置のメンテナンス時間がとコスト削減にも繋がりました」と嬉しいお声をいただきました。