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ティーチングペンダントを市販タブレットに置き換えるには

ハードウェア開発の工数削減と、市場のトレンドに対応していくための仕組みをつくる

ロボットの操作端末の現状

ティーチングペンダントや自社開発の操作端末は、ボタンが多く操作が複雑で扱いに慣れていない方にとっては操作が難しくなりがちです。

昨今、産業現場で普及してきている市販タブレットをロボットのティーチングでも使用したいという要望があり、またそれが時流でもあります。ただ、世の中がそのような流れになっても、非常停止スイッチやイネーブルスイッチなどの安全機能はこれまでと変わらず必要となります。

一方で、すでにタブレットを採用している現場では、グリップスイッチと合わせて使うことやタブレットをハンディボックスに搭載するなどで対応されていますが、これらの方法ではボックスの開発工数や作業者確保など、さらなる課題が重なりがちです。

タブレットをロボットのティーチングに

安全のIDECがおすすめするセーフティコマンダ™があれば、入手性の高い市販タブレットをティーチングペンダントとして使うことができます。市販タブレットを導入することで、ハードウェアの開発や自社での製造管理を行う必要がなくなり開発工数の削減にもつながります。また部品の廃止や市場のトレンドにも対応しやすくなります。

安全面はどうでしょうか。

ISO/IECの安全規格の観点から、タブレットなどを含む操作機器を機械の危険源の近くで使用する場合は、機械をすぐに止めることができるように非常停止用押ボタンスイッチやイネーブルスイッチなどの安全機器の搭載が要求されています。

セーフィティコマンダは人間工学に基づいたグリップ構造とイネーブルスイッチの配置により、利き手を問わない持ちやすさと操作性を実現しています。イネーブルスイッチ(人間工学に基づいた危険回避のためのOFF⇒ON⇒OFF・3ポジション動作)を押しながらのタブレット操作や、緊急時の非常停止(セーフティロック、セーフティポテンシャル、直接開路動作機能を搭載)操作により安全性を従来通り維持しますので、これが大きなメリットになります。

コスト削減にもつながる

さらに、廃止部品の管理やコスト調整、ソフトウェアで対応できない機能アップに伴う仕様変更など導入・維持・メンテナンスについても市販タブレットを使用することで多大な工数と時間も削減することができます。

セーフティコマンダ™なら安全機器を簡単に追加可能

回転式のグリップにより縦・横にタブレット位置を変えれるため、作業者が負担のない使い方ができるようになっています。また、緊急操作が必要な非常停止用押ボタンスイッチは操作しやすい位置に配置しているため、右利き・左利き問わず扱いやすい構造です。

さらに、セーフティコマンダ本体(タブレットは除く)は、IP54防塵防水構造(*1)、落下耐性1.2m(*2)の堅牢性で厳しい環境下にもご使用いただけます。
これらの特徴は、現場の可能性を拡げるきっかけになるでしょう。

*1)セーフティコマンダ本体のみ。タブレットは別。
*2)独自落下試験において、タブレット重量1.1kg までを確認したものです。ただし、本製品の耐衝撃性能は無破壊・無故障を保証するものではありません。

※セーフティコマンダはIDEC株式会社の商標です。