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巻き上げ機誤作動による事故を防ぐ

ヒューマンエラーも想定した電源回路遮断機構で手巻きハンドルによる事故をなくす

エレベータの巻き上げ機周囲の安全確保


エレベータの籠は昇降路の上部に設置された巻き上げ機によって、自動で昇降されています。しかし、巻き上げ機が故障した場合などの非常時には、手動操作による昇降が必要になるケースがあります。

こういったアクシデントは滅多に起こりませんが、巻き上げ機にはこのような事態への備えとしてハンドルが取り付けられるようになっています。その場合、作業者はハンドル取付部に普段つけられている保護カバーを外してハンドルを取り付けますが、その際に作業者の安全を確保する安全装置が必要とされています。意図しないハンドルの動作によって人身事故が起こってしまう危険性を無くすことが求められているためです。

IDECの安全スイッチで“遮断のし忘れ”を防ぐ

このような事故を防ぐため、2014年にヨーロッパで発行された新安全規格EN81-20では、ハンドル取付け時にエレベータの電源回路を遮断するよう要求しています。この規格は新安全規格EN81-20の前の安全規格EN81-1より要求されていますが、その対策に関する細かな規定はなく、どのような対策をとるかは各エレベータメーカーに任されています。

「どのような対策をすれば、規格に準拠できるの?」といったお悩みは、IDECの安全スイッチと安全コントローラを使えば解決が可能です。方法はいたってシンプル。ハンドルの取付部に安全スイッチを設置しておき、保護カバーを外す際にアクチュエータが同時に外れ、電気的に遮断するシステムを組むことで、安全を確保することができます。

この方法であればヒューマンエラーが起こり得ません。手動での非常救出運転をすることは滅多にないため、エレベータメーカーの担当者がハンドルを取り付ける際に電源回路の遮断を忘れる可能性がありますが、安全スイッチと安全コントローラによるソリューションであれば遮断することを忘れていたとしても、保護カバーを外す際に電源回路が必ず遮断されます。そのため、より確実に人身事故の発生を防ぐことができるのです。
 

エレベータ装置の安全対策にも役立つ多彩なラインアップ


安全スイッチは、頑丈さが必要な場合は金属ヘッドの「HS5D」、ロック強度5,000N以上の「HS1T」、スペースが限られる場所にはコンパクトな「HS6B」の2種類からお選びいただけます。安全コントローラについては、「FS1A形」がプログラムレスな安全電源回路の構築に対応しています。

ほかにも、IDECでは安全対策に役立つさまざまなアイテムをご用意していますので、お悩みや疑問があれば、お気軽にIDECまでご連絡ください。最適なソリューションをご提案させていただきます。