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自動倉庫での人身事故のリスクを原因から排除

安全スイッチとセーフティプラグの両方の機能を持った安全スイッチで、作業者を守る

従来システムに潜む「閉じ込め」「人身事故」の2つのリスク

他者が気づかずに機械を作動

大型の物流拠点で使用される自動倉庫には、事故のリスクを回避するために日本工業規格JIS B 8942に準拠した安全柵の設置が必要とされています。


安全柵の進入扉では、安全柵中のスタッカークレーンが止まってから進入扉を開放するための「安全スイッチ」と、安全柵中に入って作業をする時に機器の停止保持とプラグを中に持ち込んで再起動を防止するための「セーフティプラグ」を設置する使い方があります。
異常発生などのメンテナンス時に、保守担当者はまず装置をメンテナンスモードに切り替え「セーフティプラグ」を抜いてこれを携帯し、機器が作動しないようにしたうえで、「安全スイッチ」の設置されている扉を開け、中でメンテナンスを行います。

しかし従来のこのシステムには、2つのリスクが考えられます。
まず1点は、別の誰かが保守担当者が中に入ったことに気づかず、進入扉をロックしてしまうと「閉じ込めリスク」が発生することです。保守担当者は内側からロックを外すことができません。もう1点は、「セーフティプラグ」を抜いて機器を停止していても、工具などを使えばこれを無効化することができ、誰かが人為的、あるいは誤って機器を作動させてしまうと「人身事故のリスク」が発生するのです。

安全と安心を実現する、1つで二役の新しい安全スイッチ

専用のキーでドアを施錠・解錠

IDECがご提案するのは「安全スイッチ」と「セーフティプラグ」の両方の機能を兼ね備えた新しい安全スイッチ「HS5E-K形」です。
この安全スイッチは、第一にセーフティプラグの代わりに、専用のキーを使って閉じ込めを防止できます。「セーフティプラグ」は無効化が容易なので、閉じ込められた場合に機械が動くと事故に繋がる危険性がありましたが、専用のキーを使うことにより無効化を困難にできます。

「HS5E-K形」は、作業者は専用のキーでドアロックを解除。装置を起動不可の状態とした後、その専用のキーを抜いて危険区域に持込み作業します。作業者が扉の外に出て専用のキーでロック状態にしない限り装置も停止状態なので、専用のキーを持っている作業者は危険区域内でも安全に作業することができます。
 



さまざまな場合を想定し、作業者の安全を確保

第3者による扉ロックへの対応策


第二に、もし誰かが進入扉をロックしてしまったとしても、裏面解除ボタン付きの機種を使うことで、保守担当者は安全柵の内側からロックを解除して退出することができます。

すなわち、保守担当者はこれまでのような不安を抱えずに、安心して作業に専念することができ、「人身事故のリスク」の原因を排除することができます。


このほか、従来のシステムは設置のために専用の電気回路を設けなければならないという設計面での不便さもありましたが、「HS5E-K形」の場合は、アクチュエータの開閉にソレノイドを使用しないためDC24V回路が不要となります。そのためDC24V回路に必要な機器や配線コスト削減にも貢献できます。