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操作ボックスの安全性と操作性を向上

コンパクトでも機能や安全性、使いやすさは充実

高い安全性と高い操作性の両立が課題

安全を考慮した操作ボックス

PETボトル用の飲料充填機の開発に取り組んでいるご担当者様。

飲料充填機の操作ボックスは、事故防止と安全を考慮して大きなサイズのものを採用していました。それはホールド・ツゥ・ラン制御装置で、操作ボックスを両手で扱い、遊び手をなくすことで作業者の安全を守るという目的のためでした。
しかし、充填機を導入したユーザー様からは「充填機の手動操作やメンテナンスの時に操作ボックスが重くて扱いにくい」という声が多く上がってきました。

安全性が高くても操作しにくいものでは作業効率が上がりません。安全性と操作性を両立するにはどうすればいいでしょうか。

3ポジションイネーブルスイッチを搭載したグリップスイッチで安全性も操作性もアップ

小形で手にぴったりフィットするグリップスイッチ

重くて大きい操作ボックスに代わってIDECが提案したのが、コントロールユニットを搭載した小形軽量のグリップスイッチ「HE2G形」です。

この操作スイッチ製品なら、両手を塞ぎ、遊び手をなくすことで安全を守る機能はもちろん、軽量でデザイン性にも優れています。グリップスイッチと操作スイッチは、手の小さい方や狭い作業環境でも使いやすいよう小形化しているので高い操作性があります。
また人間工学にも考慮し、何かあった際にすぐに緊急停止ができる「3ポジションイネーブルスイッチ」の採用により安全性をさらに高めることができます。

使用したユーザー様からは「軽くて操作しやすい」と高評価をいただいたことで、ご担当者様は無菌充填システムや缶用充填機、びん用充填機などの各種飲料充填機にも採用を検討していただいています。

グリップスイッチ「HE2G形」の特長

安全を追求した2重化構造


ボタン操作によりイネーブル接点をON/OFFさせるアクチュエータは、IDEC独自の機能により2重化されています。
安全モジュールやセーフ ティコントローラとの組み合わせによる2接点の不一致が検出でき、カテゴリ4の故障検出が可能です。

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人間工学に配慮した3ポジション動作

イネーブルスイッチは、機械の予期しない動作に驚いた作業者が、無意識の操作で危険を回避するためのスイッチです。機械の手動運転中に、突然の予期しない機械の動作に対して、驚いた作業者がイネーブルスイッチから手を離したり、または強く握り込んでしまっても、イネーブルスイッチが回路を遮断し、機械を停止します。

手動運転を行う場合、作業者が意図を持ってポジション2でボタンを保持している間は手動運転が許可され、ティーチング作業などを行います。この作業中、操作ミスやノイズなどによりロボットや機械が予期せぬ動作をすると作業者が危険にさらされます。この時、予期せぬ動作に驚いた作業者は反射的にティーチングペンダントを放り出すか、もしくは反射的にティーチングペンダントを持つ手を強く握り込みます。

しかし、驚いた作業者の反射反応のため、手を放すもしくは手を握り込む、どちらの反射動作を行うかはあらかじめ決められるものではありませんし、その時になってみないと分かりません。そのため、手を放した場合だけでなく、手を強く握り込んだ場合でも機械を停止できるようにポジション3が設けられています。