お悩み：防水シートスイッチを容易に変更できない

意外と手間なシートスイッチ

食品工場で使用される食品加工機は、徹底した衛生管理が求められるため、業務終了後に必ず洗浄水による丸洗い洗浄が行われます。その際に直接噴流が使われることもあるので、操作パネル部分からの浸水と故障を防ぐため、防水性能に優れたシートスイッチを使用するのが一般的です。
シートスイッチを採用する場合は、機器ごとにオーダーメイドでの製作が必要なため、必然的に手間とコストを要します。これに加え、規格にあった特定のスイッチしか使用できないという不便さもあります。
また、ユーザー様がレシピ変更などの理由からスイッチを変更したいと思っても、新しいシートスイッチを製作して置き換えなければならず、容易に更新することはできませんでした。

改善：IP66F、IP67F準拠の表示器が、設計自由度と信頼性を両立

容易に更新できるプログラマブル表示器

食品加工機のメーカー様の中には、以前から融通の利かないシートスイッチより、操作部を自由に設計できるプログラマブル表示器を使用したいと考えていた方も多いのではないしょうか。

しかし、従来のプログラマブル表示器の防水性能はIP65Fレベルであり、毎日の丸洗い洗浄に耐えられるのかという点において不安がありました。

IDECがご提案するのは、IP66FおよびIP67Fに準拠し、全方向からの直接噴流や一時的な浸水にも耐えられる「HG1G形プログラマブル表示器」です。直接噴流による洗浄水があたっても故障する心配がなく、日々の丸洗い洗浄にも耐えられます。また、シートスイッチと異なり、何度でも自由にボタンをソフトウェアで設計できるため、スイッチ内容を変更したい場合にも、画面を新規に作成するだけで手軽に内容を変更することができます。さらに温度や加工状況などのモニタリングにおいても、シートスイッチでは対応できなかった、より精細な表現が可能になります。